こんにちは。
暇だったので自室に恐竜を出現させて遊んでいました。
きいです。
愛用しているアンドロイドのアプリを整理していたところ、
「ARエフェクト」
というアプリを発見しました。
一回も起動させたことがなかったので開いてみると、
「カメラ機能を使って、現実世界にバーチャルなアレコレを出現させることができる」
というめちゃくちゃハイテクな遊び道具であることが分かりました。
ポケモンGOみたいなやつです。
モードを
「恐竜」
に設定し部屋の壁にカメラを向けた所、
にょきにょきと木や草原、火山といったアイテムが生えるように出現し、
トリケラトプスやティラノサウルスが歩き回る太古の世界が出来上がりました。
私は思わず
「あるいたああァアあああああああああああああああ」
と某ハッピーなセットのCMのごとく叫び散らして感動。
普段スマホやパソコンをあまり使いこなしていないアナログ人間なだけあって、携帯で気軽にバーチャルな世界が作れることに衝撃を受けました。
よくよく考えればもはや時代は令和。2020年なのです。
私は2020年と聞いた時
「SFの世界か」
と度々ツッコミを入れているぐらいまだ実感が湧いていません。
なにせ私の中の時計はなぜか平成16年で止まっているからです。
(これに関しては自分でもなんでかよく分かりません。ミステリー)
…ともあれ、調子に乗った私はその後もARエフェクトで遊び続けました。
泳ぐ海の生物。
しかしこの絵面。何かが気になります。
バーチャルの世界でゆらゆらと泳ぐ亀の映像に、私は強烈な既視感を覚えていました。
このデジャヴの正体は一体…?
しばし考え、「あっ」と思い出しました。
これ、万博だ!!!!
…今から15年前の夏、
愛知県では世界のおもしろパビリオンが集結した万博、
「愛・地球博」
が行われました。
「日本館」「ルーマニア館」「三菱館」「エジプト館」
など、世界の国々や日本企業のテクノロジーを紹介する施設をはじめ、
目玉である
「冷凍マンモス」
には全国からたくさんの人が集まりました。
http://www.expo2005.or.jp/jp/E0/E1/head/0325_003.html(愛・地球博公式ホームページ「万博トピックス」参照)
今ならともすれば、
「凍ったままさらし者にするなんて、子供がペットで真似したらどうするの!」
と炎上しそうですね。
私はこの時小学生だったのですが、万博が楽しすぎて
夏休み中約10回は訪れたほどです。
中でも特に「日立(HITACHI)館」がお気に入りでした。
なぜなら、この施設には
「手をかざすと動くバーチャルの亀」
というのがいたからです!
http://www.expo2005.or.jp/jp/T0/T9/T9.14/index.html(愛・地球博公式ホームページ「日立館」参照)
センサーを手のひらに装着し、画面の前でそれを動かすと亀も一緒に動く、
という今ならスマホで簡単にできそうなことが、
当時の私にとってはめちゃくちゃハイテクだったのです。
訳が分からなすぎて、もはや魔法だと思ってました。
ガラケープッシュボタンが当たり前の時代、
画面に触れずとも対象が動く、
というのは小学生にとって超常現象以外の何者でもなかったことでしょう。
ARエフェクトはそんな過去の思い出を一気に思い出させてくれました。
2005年の私。
あのころの未来は希望と期待でいっぱい。
10年経てば車は空を飛ぶし、人間は超能力で問題を解決しているはず!
それこそ2020年なんていうのはSFの世界でした。
――が。実際に15年が経ってみると、世界はあんまり変わったり変わらなかったり。
私も超能力に目覚めることなく日々を平凡に過ごしています。
でも、あのバーチャル亀を目の前にした時の、今までに感じたことのない
「超絶ドキドキ感」は、
いつになっても忘れたくない、と強く思いました。
それでは本日はこの辺りで失礼します!
※ちなみに、冒頭
「平成16年あたりで時が止まっている」
と言いましたが、よくよく考えると
愛知万博も2005年(=平成17年)だったんですね。
時が止まっている謎が少し解けた気がします。
よっぽど万博が行われたのが印象的だったんでしょう。