こんにちは。
最近夢見が悪く、もれなく夢に大蛇が登場して威嚇してきます。
きいです。
気が付くと長時間クーラーをつけっぱなしにしていることから、さすがに寝る時は消して寝ているのですが、どうやらそれが悪夢の原因のようです。
熱帯夜の不快指数はそのまま大蛇に直結するのです。
…さて。
先日部屋の中をまさぐっていたら、とんでもないものを見つけました。
それが、
高校生の時に描いた小説
です。
中身を確認するまでもなく、
「中高生の頃に描いた小説(orポエム)」=「黒歴史」
というのは今や万国共通の常識。
いわば開けてはいけない「パンドラの箱」そのものです。
しかし、何を思ったか私はその小説をしばし真顔で黙読しました。
当時ファンタジーものにハマっていたこともあり、どうせ「魔術」だとか「妖精」だとかが出てくるありがちなイタ~イ話なんだろう…と思いましたが、
その中身は私の予想を大きく裏切るものでした。
という訳で、以下にその小説の一部を書き起こしたものを載せ…もとい晒します。
~~
タイトル「迷探偵・星空輝夫の事件簿」
美形は得だ。
俺は無残にも血を流して転がっている死体を眺めながらそう思った。
俺の名前は星空輝夫(ほしぞら てるお)。
生まれたての小鹿も裸足で逃げ出すほどの超ド級の美青年だ。
(中略)
さて。
冒頭でも書いたように、美しさが飽和しまくっている俺は只今死体を見つめている。
どうしてこんなことになったのか、熱々の紅茶でもたしなみながら上品に説明しようではないか。
俺は今日、この「スコブル百貨店」で行われる「サメの一本釣り大会 地区予選」に参加すべく、優雅に一輪車に乗りながらここまでやってきた。
なぜこの大会に出場することになったかというと、大会の主催者であり前年度チャンピオンでもある、顎之彼方(あごのかなた)氏に誘われたからである。
本来ならば今日、クラック・デ・シュヴァリエ城の会食パーティーで徳川家康のものまねを披露する予定だったのだが、頼まれたからには仕方がない。
聖母マリア様が憑依したかのような慈愛の精神を持ち合わせている俺は、パーティーを断りこの大会にやってきたのだ。
顔も良くて優しいなんて、我ながら罪な奴である。
だが、素晴らしく一輪車をこいで会場入りすると、そこには人だかりができており、見ると一人のオヤジが死んでいたというわけだ。
~~
……。
アホくさすぎる。
主人公は殴りたくなるくらいのナルシスト。
まさかの推理モノの皮を被った「不条理ギャグコメディ」でした。
昔から私はこの手の下らないものを書くことに定評があるようです。
…少しだけこれが書かれた背景について説明しますと、
当時私は「文芸部と漫画部を足して二で割ったような部活」に所属しており、これはその部活が年に数回発行している「部誌」に書かれたものでした。
部誌には入学式号、学園祭号、卒業式号、などの種類があり、
この小説は「卒業式号」に掲載されています。
「卒業式号」は、お世話になった3年の先輩方に渡すための作品集。
そのため、私以外の部員は皆空気を読んで「先輩、卒業おめでとうございます!」といった「卒業に関係する漫画やストーリー」を載せていました。
その中で私は「星空輝夫の事件簿」です。
呆れを通り越してもはや笑うしかありません。
この部誌を手に取った当時の先輩方、お目汚しをしてしまい本当に申し訳ありません。
もう手遅れですが7年越しに謝罪致します…
しかもこの小説、
ずっとこのテンションで5000文字もありました。
どんな苦行だ。
…という訳で、昔の暴走を思い出して、なんとも言えない申し訳なさと脱力感に襲われたのでした。
そして、これは高校生故の謎の下らなさと勢いという意味で
「今じゃもう書けない話だな」
と思ったため、記録も兼ねてnoteに全文書き起こしてアップしました。(暇人の所業)
暇で死にそうな人以外が読むととんでもない時間泥棒になるため、ご注意下さい。
それでは、本日はこの辺りで失礼致します!
また黒歴史を発掘した際はさらしものにして笑いのタネにしようと思います。