高城玲のまんが置き場

新人漫画家の思うことだったり告知だったり。

ペン画小話その2・棚田のある風景

その1はこちら

 

こんにちは。

 

久しぶりに知人と会った時、かけられた第一声が

「縮んだ?」でした。

きいです。

 

「大きくなったねぇ」

も微妙な一言ですが、「縮んだ?」と言われるのはそれ以上の悲しさです。

 

私は大学で健康診断を受けていた頃、「毎年数ミリほど身長が足りなくなる」

という現象が起きていたため、もしかしたら本当に縮んでいるのかもしれません。

きっと前世はホビットドワーフだったのでしょう。(テキトー)

 

 

…さて、本日も過去に描いたペン画、及び

絵にまつわるエピソードの紹介をしたいと思います。

 

一回の記事で何枚かまとめて絵を載せるつもりでしたが、

「旅のペン画」の場合は付随するエピソードがありすぎて話が散らかるため、

1記事につき1絵にすることにしました。

 

ということで、本日の絵はこちらです。

 

 

 

・「棚田のある風景」

 

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国内外問わず「棚田のある風景」が好きです。

 

本屋で雑誌「棚田百選」を買いもしないのに長時間立ち読みして、

店員さんに無言で(早よ帰れ)と圧力を受けたことがあります。

 

「草原」や「田植え時期の田んぼ」

など基本的に「緑色の風景」が好きなのですが、中でも棚田はどこか特別な気がします。

 

 

上手く言えませんが、棚田は

「人の手が入った、人と隣り合わせの自然の象徴」

のような気がするのです。

 

普段の生活で棚田を目にすることはほとんどありませんが、

たまに遠出をした際、

電車の窓からふっと棚田が見えると何とも言えない懐かしさを感じます。

 

棚田に囲まれて育ったことなどないはずなのに、です。

 

多分、これがきっと

「DNAに刻み込まれてるNIPPONの心(?)」

というやつなのでしょう。

 

夏休み、青空にもくもくと立ち昇る入道雲や、夜空に咲く大輪の花火と同じように、「電車の窓から見る棚田」は

「なんだかよく分からないけど心にジーンと来る」風景の一つです。

 

無条件に久石譲さんの「summer」が流れること必須です。

 

 

…とまぁ散々言っておきながら

このペン画は、そんな切なさや懐かしさとは無縁のダイナミックな感じになってしまっていますが。

 

「棚田のある風景を描こう!」と思い立ち、写真フォルダの中を漁ったものの、

私の写真の撮り方がヘタクソすぎて、絵になりそうなものが全くなかったのです。

 

なのでこのイラストは、ネットで探した棚田のフリー画像を元に、

妄想で雲や人物を付け足しました。

 

いわば、

「あったらいいなこんな棚田の風景」

です。

 

そのため、フリー画像ならではの「妙なダイナミックさ」に

完全に引きずられており、完成した時は私も

「久…石…譲さん……??」

となりました。

 

 

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本当は、こんな感じの

「古き良きのどかな風景」

が描きたかったのですが、フリー画像の持つパワーに負けてしまいました。

 

さながら私のペン画は「summer」の代わりに無駄に壮大なファンファーレが鳴り響き、空から得体の知れない生き物が降りてきそうです。

 

絵を描くって難しいな~と思いました。(小並感)

 

 

それでは、本日はこの辺りで失礼致します!

 

外出ができるようになったら、いつか日本百選の棚田をめぐる旅をしたいです。