高城玲のまんが置き場

新人漫画家の思うことだったり告知だったり。

ペン画+カラー実験日記

こんにちは。

朝起きたら、聖火リレーの超簡易版みたいなものが置かれていました。

きいです。

 

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この、家族の誰かが置いたであろう「段ボールのゴミ」。

どっからどう見ても「聖火リレーする時に持つやつ」

にしか見えなかった私はだいぶ重症なのかもしれません。

(今に始まったことではないですが)

 

 

…さて。

本日の私はある課題に直面していました。

少し前からずっと考えていたことです。

 

それは、

「モノクロイラストをカラー化できないか」

というもの。

 

「モノクロなのにカラー??どゆこと??」

となるかもしれません。言い方が悪かったです。

 

正確には、

「モノクロ絵の『ペン画感』を残したまま、イラストに色をつけられないか」

です。

 

私はモノクロペン画を描くのも見るのも大好きです。

 

ツイッターやインスタグラムでは日々「#ペン画」の項目を漁り、

好みのイラストや絵師さんを見つけては一人「ぐふふ」と微笑んでいます。

誰かに見られたらドン引き案件待ったなし。

 

黒作品の魅力は、何といっても「対象の存在感」だと思います。

昔のレトロ写真などもそうですが、陰影が強調されることで、

そこに映る人物や建物の質感が浮き彫りになります。

 

何かの記事で「モノクロ写真は物体の本質・魂を写す」

とあり、なるほど~と深く共感しました。

 

そんな中でふと思ったことが、

「そういったモノクロの魅力を残したまま、うまいこと絵に色を乗せてみたい」

だったのです。

 

――つまりどういうことだってばよ。

 

言葉で説明するよりも、写真で見て頂いたほうが分かりやすいと思うので、

ここからは本日の私の試行錯誤っぷりをご覧下さい。

 

基本になるのは以前描いたこちらのモノクロ絵。

 

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アナログで描いたペン画をスキャナーで取り込み、トーンだけデジタル処理したものです。

「バナナフィッシュ」というアニメ作品の二次創作だったのですが、

あまりに元のキャラと似ても似つかなくなってしまったため、詳細は省略。

改めて見るとなんだか腹が立つ顔をしています。

 

 

・試行錯誤1

「普通にアニメっぽくハッキリとした色を乗せてみる」

 

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色塗り作業はデジタルで行いました。

アニメのタイトルを添えて、ちょっとポスター風を意識。

…これはもはや「普通のカラー絵」ですね。

モノクロの描き込みが完全にカラーに負けているため、理想とはほど遠いです。

 

 

・試行錯誤2

「ならば今度はごく薄く色を置いてみよう」

 

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こちらはアナログ透明水彩で色を塗ったもの。

…なんでしょう、漂うこの「フワッと感」は。

ペン画の感じは強く出ているのですが、

色の乗せ方が中途半端すぎてバランスが悪いです。

 

・試行錯誤3

「薄く色を置いてみよう(デジタルver)」

 

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今度はさっきと違う絵で試してみました。

こちらもペン画感は強調されているのですが、どうも

「色が邪魔してる」ように見えます。

 

 

・試行錯誤4

「一部分だけに特定の色をベタ塗りする」

 

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これは…?

今までの中では一番まともなのではないでしょうか。

もはや何が正解か分からなくなってきましたが、

上に挙げた3つよりは違和感も少なめの気がします。

 

 

…とまあ、散々色々とやった結果、

 

「よくわからん」

に尽きました。

 

そして力尽きました。

 

ペン画+カラーについてはこれからも研究を続けたいと思います。

 

 

それでは、本日はこの辺りで失礼致します!