こんにちは。
最近夜の7時ごろになると、近隣から謎の木魚の音が聞こえてきて戦慄しています。
きいです。
私も木魚を持っていたら対抗して鳴らす所なのですが(やめろ)、あいにくと持ち合わせがないので何もできずにいます。
「ポクポクポク…」
と微かな音色から始まったかと思うと、次第にボリュームは大きくなり、
「ポクポクポク!!!」
と何かを訴えかけるように力強い音が鳴り響くのです。
もはやこれは「ポクポク・モクギョ・ハラスメント」。(なんかかわいい)
心当たりのある方は今すぐに名乗り出て下さい。
…さて。
音と言えば音楽ですが、私は「地域の音楽」が好きです。
その地域で歌い継がれている民謡だったりを聞くと、えもいわれぬ「私たちのふるさと感」が伝わり、ほっこりした気分になります。
旅行をしている時は、音楽が聞こえてくるとそちらに引き寄せられがち。
ドイツの片隅で演奏している少年たちの自主製作CDを思わず購入してしまったり、
フランスの田舎で聞こえてきたジャズにノリノリになったり、
ウズベキスタンのモスクで静かに歌うおじさんの歌声に聞き入ったり、
ともかく「地域」で出会えるちょっとした「音楽」がなんだか好きです。
日本ですと、特に気になっているのが奄美大島の「シマ唄」。
鹿児島県奄美市を中心に歌い継がれるこの民謡。
独特の抑揚の付け方と、切ないメロディーがどんぴしゃで好みです。
そんな奄美大島のシマ唄を知ったきっかけは、アニメ「サムライチャンプルー」でした。
ちなみにこの作品は、私の好きなアニメトップ3に入ります。
江戸の日本を舞台に、3人のはみ出し者たちが長崎を目指して旅をするお話なのですが、その劇中音楽として奄美大島の歌が使われていたのです。
…ですが私。
アニメ内で初めて奄美の音楽を聞いた時は、てっきり「沖縄の音楽」だと思っていました。
…というのも、主人公のムゲン(CV:中井和哉さん)は琉球出身という設定で、この音楽が流れるのが主に彼の過去回にあたる場面だったため、沖縄だと思い込んでいたのです。
ですが後になって同作品の劇中音楽を担当した朝崎郁恵さんのことを知ると、奄美大島の唄者ということが判明しました。
そこで芽生える素朴な疑問。
――そもそも、奄美大島と沖縄の民謡ってどう違うのか??
奄美にも沖縄にも縁(ゆかり)がない私からすると、二つの音楽は非常によく似ています。(癖のあるこぶしの使い方など)
そんな感じで長らくピンと来ずにいましたが、その疑問に答えるように、昨日たまたまつけたテレビ「関ジャム完全燃SHOW」で「奄美大島のシマ唄特集」をやっていたのです!!
番組では二人の奄美出身歌手の方を迎え、まさに私が気になっていた「沖縄音楽との違い」などを解説していました。
それによると…
・音階がまず違う
沖縄→「ドミファソシド」(レ・ラがない)
奄美→「ドレミソラド」(ファ・シがない)
音楽にさほど詳しいわけでもないため、音階は「へーそうなんだ」くらいだったのですが、意識して聞くようにすると確かに若干違います。
・演奏する楽器の違い
沖縄三線→弦が太い
正直ここも三線を弾いたことがないので「へーそうなんだ」でしたが、テレビで実際に聞いた二つの楽器の音は、素人の私でも分かるレベルでハッキリ違いました。
・歌われてきたシチュエーションが違う
沖縄→琉球王国時代、国王に唄を披露する役職があったため、「男性」が主体となって歌った。
奄美→女性を神と崇める文化があったことから、「女性」の音階に男性が合わせる形で歌った。日常生活であったことなどを即興で歌詞にする。
(諸説あり)
なるほど!!といった感じです。
それぞれの文化、生活様式などが唄にも反映されているんですね。
久しぶりにテレビをつけてみた甲斐がありました。
とっても興味深かったです。
…といった訳で、以上が「モクギョハラスメント」から始まった、奄美のシマ唄備忘録になります。(相変わらずカオス)
旅に行ける世の中に戻った暁には、是非とも奄美大島といわず日本全国の「民謡」を聞きに出かけたいです。
願わくば、地域の唄や民謡がこの先もずっと残りますように…
それでは、本日はこの辺りで失礼致します!